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留学の種類

大学・大学院

ダイナミックな環境で革新的な学術研究

大学・大学院

国際的に高い評価を誇るオーストラリアの大学は、未来につながるあらゆるチャンスを提供してくれます。大学教育のシステムは、政府や審査機関によって厳しく管理され、極めて優れた教育環境の中、世界中から集まった学生が、将来、国際舞台で活躍するために、学術性と専門性を磨いています。

毎年16万人以上の留学生が、専門分野の第一人者である優秀な教授陣の下で、ハイレベルな学問の追究に励んでいます。さらに、世界各国の高等機関との提携を通し様々な海外プログラムが実施されており、国外にある海外キャンパスや通信教育で学ぶ学生は7万人を超えています。

オーストラリアの大学は、革新的なアイディアと創造性において世界をリードし、国際的な研究プロジェクトにも多数参加しています。卓越した専門性と認知度の高さは、少ない人口ながらノーベル賞受賞者を9名輩出していることからも明らかでしょう。日本でもお馴染みの“ピロリ菌”を発見した医学教授2名が、2005年にもノーベル医学賞を受賞しています。

オーストラリア政府は、経済的・科学的な革新をもたらす研究を強く支援し、大学や主要な研究機関に積極的に投資をしています。大学は、政府および産業界と密接に連携し、国内に多くの共同研究センターや教育施設を設け、高度な専門研究を行っています。また、様々な分野における専門教育コースを実施する特別研究センターやトレーニングセンターなども充実しています。

英国『The Times』紙が選定する「世界のトップ大学」では、トップ100の中にオーストラリア全大学の3分の1がランキングされています。このことからも、あらゆる面における卓越したレベルがうかがえます。


大学教育の特徴(大学学部/大学院)と質の保証

オーストラリアには大学が39校あり、2校が私立、あとはすべて国公立です。グローバルな環境の中、全世界の大学約4,500校と正式協定を結び、姉妹校提携や世界各地の学生および教職員の交換プログラムも実施しています。現在、日本の教育機関とも約370の正式協定があり、活発な交流が行われています。特に近年、大学院課程への注目が著しく、留学生も現地学生と全く同じ様に最先端の研究プログラムの下で活躍できるため、博士課程に在籍する留学生の割合は、他の国と比較しても極だって高くなっています。

大学学部

日本の4年制大学に相当する学士課程のほかに、実践的な専門スキルを追及するディプロマやアドバンスディプロマ等の資格コースも実施しています。また、学士号に準ずる学位である2年間の準学士では、特定の専門分野もしくは複数の専門分野につながる基礎概念や主要理論を学び、修了後は、就職はもちろん学士課程に編入も可能です。学士号は通常3年で取得できますが、期間は大学やコースによって異なり、特に医学、建築学、工学などの理系のコースでは4~6年と長めの傾向があります。

学部課程は、講義履修と実習、レポート、試験等と組み合わせた「コースワーク」形式をとっています。また、オーストラリアの大学で学士課程を優秀な成績で修了した場合、引き続き1年間の専門研究コースであるオナーズ(優等学位)に進むことができます。オナーズを優秀な成績で修了すると、大学院の修士課程やコースによっては博士課程に直接進むことができます。

大学院

大学院では、学部課程より更に専門性の高い教育研究活動を実施しています。修士課程と博士課程に加え、短期間の資格コースもあるので、目的や状況に合わせたコース選択が可能です。半年間のグラジュエート・サーティフィケートおよび1年間のグラジュエート・ディプロマは、学部課程修了後さらにキャリアに直結した実践的な専門知識を深めたい人や、キャリアアップを目指し大学院レベルで短期間学びたい人にお勧めの「コースワーク」形式による資格です。

また、場合によっては、修士課程で学部での専攻と異なる分野を希望する際の準備コースとして活用することもできます。修士課程と博士課程には、講義履修による「コースワーク」の他に、指導教官について研究論文を提出する「リサーチ」があります。博士課程はリサーチ形式が主となっており、コースワークの場合も講義履修の後、研究論文を提出する「コースワーク・リサーチ混合型」となっています。期間は修士課程が通常1~2年、博士課程が約3年以上です。

大学の質保証

卓越した教育レベルを維持するために、政府主導の包括的なシステムに基づいた厳しい規程の下、全大学の統合性がはかられています。「オーストラリア教育資格システム」*1や資格学位保護規定等によりコースやプログラムの水準が保たれ、全国的に大学を管轄する独立行政機関「オーストラリア大学管理委員会」*2が設置され、高等教育全般における質保証の評価や監査を行っています。

  1. 「オーストラリア教育資格システム」 AQF:Australian Qualifications Framework
  2. 「オーストラリア大学管理委員会」 AUQA:Australian Universities Quality Agency

開講時期と入学要件

開講時期

ほとんどの大学が2学期制で、通常2月末から11月末までですが、3学期制や12月から2月までの夏休み期間にサマースクール制を取り入れているところもあります。2学期制の場合、1学期は2月末から6月末まで、2学期は7月末から11月末までで、コースワークでは学年度の初めにコースの履修登録をし、各学期末に試験期間があります。

また、特定のコースや大学によっては、単位や条件を満たす場合、各学期ごとに入学を認めているところもあります。大学院課程のリサーチコースで勉強する学生は、担当教授と交渉してコースの開始日を決定できる場合があるので、必要な場合は問い合わせてみるとよいでしょう。

出願締切りは一般的に、1学期から入学する場合は前年の10月、2学期からの場合は4月となっています。ビザ申請に掛かる期間を考慮し、余裕を持って出願するようにしましょう。

入学要件

英語力

オーストラリアの大学は、留学生が自信を持って学べるように、英語力の入学基準を設定しています。基準に満たない場合は、大学付属英語学校などで一定期間の集中英語研修を受けることで「条件つき入学許可(Conditional Offer)」が出されます。

入学に必要な英語力の目安

  IELTS   TOEFL  
PBT CBT IBT
大学学部
ディプロマ
5.5 527 197 70
大学学部
アドバンスディプロマ
準学士・学士
6.0-6.5 550-575 213-230 80-90
大学院 6.5-7.0 575-600 230-250 90-100

* 必要スコアは大学やコースによって異なります。(TOEFLスコアの見方:PBT ペーパー版/CBT コンピューター版 / iBT 次世代版)

学歴・職歴

大学学部では、日本で高校を卒業している場合、高校で履修した科目のレベルと内容や成績を基準に、入学審査をします。オーストラリアのシステムでは、高校卒業(12年生修了)の時点で、既に専門課程に備えたカリキュラムを修了し、大学では1年目からすぐに専門科目を履修するため、多くのコースにおいて特定の科目を修了済みであることが入学の前提条件になります。

この条件を満たしていない場合、まず「大学進学準備課程」に入り、大学での専門に関連する科目のガイダンスや、大学で学ぶ上で必要なスキルのトレーニングを行います。 (当機構発行の「大学進学準備課程」参照)

または、専門学校に進みディプロマ等の資格を取得してから、大学に進学・編入することもできます。編入が可能な場合は、学士課程の期間を短縮できる上に、同じ期間で専門学校資格と大学学位の両方を取得できるのが魅力です。(当機構発行の「専門学校」参照)

オーストラリアの高校を卒業する場合は、各州の統一高等学校資格試験を受けた上で、その点数および学業成績に応じて、大学に出願することができます。

大学院は、英語力の他に大学学部レベルを修了していることが必須ですが、コースによって条件や規定は様々で、専門分野での研究成果や就労経験を問われたり、エッセイや推薦状が必要な場合もあります。


取得できる学位・資格

レベル 学位 期間 概要
大学学部 学士号
Bachelor
3年 一般的な学士号
オーナーズ
Honours
1年 学士コース終了後
1年間の研究
大学院 グラジュエート・サーティフィケート
Graduate Certificate
通常6ヶ月 学士号を取得
していることが前提
グラジュエート・ディプロマ
Graduate Diploma
通常1年
Honoursコースのオプション
学士号を取得
していることが前提
修士号
Masters
通常1-2年 リサーチ(研究)
あるいはコースワーク(履修講義)による
博士号
Doctoral Degree(PhD)
通常3年
(修士課程の後に開始)
専門的な研究を行い研究論文を仕上げる
主にリサーチ(研究)、まれにコースワーク(講義履修)もある

コースの分野/スタディーアブロード・コース/大学カレンダー

コースの分野

人文・社会科学、教育学、国際関係、ビジネス、経済、法学、科学、工学、高等数学、IT・ICT、医学、保健科学、農学、芸術をはじめ、オーストラリアならではのアジア学、環境学、海洋生物学、医療・福祉関係など、多岐の分野にわたります。コースによって、実施形態や入学条件が異なります。

スタディーアブロード・コース

日本の大学もしくは大学院に在籍しながら、半年から1年のみオーストラリアの大学生活を経験し、専門分野を極めたい場合は、「スタディーアブロード」がお勧めです。このプログラムは、専門分野を中心に学生の知識の幅を広げ、個人的なチャレンジや異文化体験の機会を提供することを目的としています。アボリジニ学、環境、自然科学、福祉政策、多文化社会関連などオーストラリアならではの分野を学んだり、将来のキャリアトレーニングとしてインターンシップなど社会実習が経験できる場合もあります。

日本の大学に最低1年在籍し、学業成績や英語力の基準を満たすことが条件となっています。プログラム終了後には、オーストラリアの大学より成績証明書が発行されます。この証明書をもとに、取得した単位を日本の大学が認定するケースも多いので、現在在籍している大学に確認してみましょう。

在籍大学の協定校に留学する「交換留学」は、基本的にスタディーアブロードと同様のプログラム構成ですが、入学条件や学費に関しては大学間に規定が設けられているので、詳細は在籍大学の担当部署にお問い合わせください。

大学カレンダー

2月下旬 オリエンテーション
3月上旬 第1学期開始 卒業式(前年にコースを終了した学生のため)
4月 イースターホリデー、学期半ばの休み(1-2週間)
6月上旬 授業終了、試験準備期間
中旬 第1学期終了
下旬 冬休み
7月下旬 オリエンテーション
8月上旬 第2学期開始
10月上旬 学期半ばの休み(1-2週間)
下旬 授業終了、試験準備期間
11月上旬 試験期間
中旬 第2学期終了
12-2月 夏休み、サマースクール実施 卒業式(留学生のため)

2008年度の大学別スクールカレンダー がダウンロードできます(PDFファイル)
2007年度の大学別スクールカレンダー がダウンロードできます(PDFファイル)


コースの選び方

大学やコースの情報は、オーストラリア政府のホームページや「Study in Australia日本語版」のデータベース検索を使って集めることができます。(当機構発行の「留学までの手続き」参照)

コースや研究に関する詳しい情報は、大学ホームページ上で各学部のコース案内を確認の上、志望学部のコースアドバイザーや担当教授にメール等で直接問い合わせてみるとよいでしょう。特に、大学院でリサーチ形式のコースに進む場合は、自分の研究テーマに合う指導教官(スーパーバイザー)を見つけることが非常に重要です。ホームページなどで教授の履歴や研究分野を確認し、研究テーマや内容について直接相談することをお勧めします。

オーストラリアの大学は全体的に高いスタンダードが保たれているため、公式なランキングはありませんが、「The Good Guides」(有料)では、毎年ランキングを発表し、各大学や専門分野の特徴を評価しています。もちろん、最終的に留学先を決める際に重要になるのは、ランキングではなく、コースの内容や研究環境が自分の目的や希望に合っているかということです。


学習スタイルと評価方法

学習スタイル

オーストラリアの大学では、1年目から直接専門分野の科目を履修します。学生は、図書館やインターネットを利用して自主的にリサーチを行い、テーマに即した研究に取り組むことが要求されます。一般的に、文系のコースでは講義とテュートリアル(tutorial:少人数のクラスでディスカッションを中心に行う授業)の時間が多く、理工系のコースでは実習や実地調査が多くなりますが、アサインメント(assignment)と呼ばれるレポートやプレゼンテーション等の課題は、ほとんどの科目に共通して必須です。

学生は、講義内容をはじめ課題やその評価結果について個別に担当教授と話し合いますが、時には課題のテーマを教授と相談しながら決めることができるほどコミュニケーションはオープンで柔軟性に富んでいます。また課題として、レポートや論文が多く課され、テュートリアルのクラスでは、それぞれの研究結果などに関するプレゼンテーションが頻繁に行われます。コースによっては、インターンシップなどの職業実習が含まれる場合もあります。

評価方法

成績評価は、質の高い教育水準を維持するため、比較的厳しいと言えます。成績評価の方法は大学やコースによって異なりますが、通常、試験や提出課題などで判断されます。テュートリアルへの参加度、実習や実地調査、制作活動なども同じく評価の対象となります。


学費/大学施設とサポートサービス

学費

年間の学費は、大学やコース、学位・資格のレベルなどによって異なりますが、おおよその目安は次のとおりです。

  • 大学院(文系) $12,000 ~ $20,000 (110 ~ 180万円)
  • 大学院(理系) $15,000 ~ $26,000 (135 ~ 235万円)
  • 大学学部(文系) $11,000 ~ $18,000 (100 ~ 160万円)
  • 大学学部(理系) $14,000 ~ $24,000 (125 ~ 215万円)

* 教科書代:学費に加え年間約$500-$1,000(約5~10万円)。ただし、キャンパス内で中古の教科書を安く購入したり、図書館の貸出しを利用することも可能。

大学施設とサポートサービス

滞在施設

ホームステイや寮、アパートなどがあり、大学に依頼すると希望に合った滞在施設を探す手伝いをしてくれます。長期で留学する場合、はじめはホームステイや寮などを利用すると安心です。学生寮を希望する場合は、定員が決まっているので早めに申請するほうがよいでしょう。オーストラリアでは、学生同士でアパートや一軒家を共同で借り、生活費を抑えて暮らするのが一般的なので、環境に慣れてきたら試してみるのもよいでしょう。もちろん、一人暮らしをすることもできます。

留学生活のサポート

学問に専念し快適な学生生活が送れるよう、充実した施設設備とサポート体制が整っています。


国際高等研究所:International Centre of Excellence

オーストラリア政府主導のInternational Centres of Excellenceと呼ばれる国際高等研究所では、国内外の様々な専門機関との戦略的ネットワークを通じ、トップクラスの人材と設備による世界最先端の専門研究が進められています。特定分野で優秀な研究者、教職員、学生の交換プログラムが展開され、留学生向けの奨学金の支給も積極的に行っています。現在5つの専門分野で、幅広い活動が実施されています。


就職活動と卒業後の進路

大学のキャリアセンターでは、多岐にわたる就職支援を行っています。国内外の求人情報提供をはじめ、履歴書の作成指導など就職活動に役立つアドバイスを受けることができます。日本での就職には、留学中からインターネットやEメール等を活用し積極的に情報収集を行い、帰国後の就職活動に備えましょう。

オーストラリアでの就職を希望する場合は、就労可能なビザの取得が必須です。また、修学期間や専攻分野の要件を満たせば永住権取得の可能性もあります。詳細は、移民局のホームページでご確認ください。

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オーストラリア留学準備・生活ガイド

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